テレビにも出たことがある有名な皮膚科に通っていたSさん。
5年前から全身の湿疹が悪化し通院をしているが一向によくならないので受診。
全身引っかき傷だらけでいかにもかゆそうでした。
事情を聞いてみると5年前からアトピーによいと言われている会社の洗剤・スキンケア用品を利用してから悪化してきたことが判明、その製品を止めると見る見るうちに改善しました。
皮膚科、小児科に通ったがよくならないと受診した食物アレルギーのある5ケ月の赤ちゃん。
治りかけると引っかいて一晩で再びじゆくじゆくになることをくり返していました。
このケースの場合ひっかかせないようにすることがポイント。
お母さんに2晩ほど赤ちゃんを後ろから抱いて両腕をつかんでソファーに据わって寝るよう指示、1週間後受診時にはみちがえるように改善、除去食も併用し2歳になった今、周囲からも驚くほどよくなったといわれています。
1例目は悪化誘因を見つけること、2例目はひっかかせない工夫で改善した教訓的な症例です。
大阪でもアトピー性皮膚炎治療で有名なH病院皮膚科の先生が民間療法の効果について患者アンケートを行った結果を公表しています。
1位は海水浴で70%が有効、2位が温泉療法で60%近くが有効、続いて超酸化水などと続きます。
クロレラ、プロポリスなどはほとんど無効でした。
私も海水浴と温泉は有効例を経験しているのでお勧めしています。
高価でない民間療法はアトピー治療の原則を守りながら試してみてもかまいません。
食物アレルギーの除去食品、スキンケアー用品など多くのアトピーグッズが販売されています。
その中で私がお勧めなのがチュビファストいう筒状になったメッシュの包帯です。
この包帯を使ってウエットラップ療法を行うと有効な外用療法とひっかき予防が行えます。
(お知らせ)
9月から第1土曜午前中に、完全予約制で小児科(ワクチン・乳健)・アレルギー特診を開始します。
発症しやすいのは
熱帯夜の翌日は発症しやすい傾向があります。
また、風か弱いとき、湿度が高いときも注意が必要です。
汗が蒸発しにくく皮膚か冷えにくいためです。
がまんしないで
部屋の温度は28度を超えないように、エアコンや扇風機を上手に利用しましよう。
水分補給を
コップ半分程度の水分を1時間に1回程度補給します。
とくに高齢者は、のどの渇きを感じにくいので注意が必要です。
塩分補給も
屋外で運動や作業で大量に汗をかいた人は
水分に加え塩分も補給しましょう。
◎運動や作業前にコップ1~2杯程度の水分・塩分補給。作業中は20~30分ごとにコップ半分程度の水分・塩分を補給します。
重症のときの対応
応答がおかしい・意識が無い(水分が飲めない)・手足がふるえる・けいれんがある・体温か高いなどの症状は危険です。
救急車を呼んで病院に。
同時に服をぬがせて下着にし、足の付け根、脇の下、首など動脈の部分に冷水を入れたビニール袋をあてて体温を下げます。
茨木診療所 所長
安達 克郎
〒567-0824
茨木市中津町2-4カシックスビル3階
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FAX 072-657-9308