今月号は、患者さん自身が努力して改善した症例を紹介します。
みなさんの療養の参考にしていただけたらと思います。
数年前の健診でこれらの病気がみつかったAさんは、当時40代後半の男性。
仕事の関係でストレスがたまり、4年間で10kg体重が増え96kgに。
高血圧、脂質異常症の薬の内服を始めました。
1年後、体重は2kg減量できていましたが、糖尿病のHbA1cは7.3と悪化。
自営業でしたが、廃業して勤めに出るようになりました。
それで、少し時間的にも精神的にも余裕ができて、一念発起、お酒も飲まないと決め、毎日5kmその後10kmは歩くようにしたそうです。
2年後、体重は91kg、なんと3年後には82kgとなり、糖尿病はおろか、高血圧、脂質異常症も正常化し、薬も必要がなくなりました。
3年前の健診で、これらの病気を指摘された50代前半の男性。
血圧174/110、HbA1cは8.8%。
仕事の内容が変わり、かなりストレスフルな環境におかれていました。
降圧剤と糖尿病のくすりを開始しました。
しかし、健診時80kgだった体重は、半年後85kgとさらに増え、血圧はなんとか正常範囲に入ったものの、HbA1cは8%以上が続きました。
2種類、3種類と糖尿病のくすりを追加してもよくなりません。
体重は90kgになりました。
1年前から糖尿病担当の先生に診てもらうことになり、くすりも調整してHbA1cは6.5%前後と改善、体重も86kgまで減量してきました。
減量後、HbA1cは、5.6%と糖尿病でない人のレベルまで改善しました。
糖尿病、高血圧などは自覚症状が乏しいため、仕事や時間がないなどを口実にして、ついつい療養がおろそかになります。
でも、なんとか工夫すれば、このような改善が得られます。
(お知らせ)
9月から第1土曜午前中に、完全予約制で小児科(ワクチン・乳健)・アレルギー特診を開始します。
《インスリンの分泌のリズムを》
●食べ過ぎない
食べ過ぎない。
栄養バランスの良い食事を摂る。
●一日三食決まった時間に
2番目に注意してほしいことは一日三食、決まった時間に食事をとる習慣を身につけてください。
三食とることで、一度の、どか食いが防げます。
インスリンの分泌のリズムか作られます。
朝食を抜いて昼食を摂ると血糖値が急上昇し、その後2~4時間後に急下降し、空腹感を学え間食に走るというパターンになります。
インスリンの分泌のリズムが乱れてしまいます。
《運動はこんなに効果的》
●運動を続ける
運動を続けることで、インスリンの効きめかよくなリます。
血糖値が下がるだけでなく、肥満の防止にもつながります。
(注意:運動をすることで病状が悪化する場合もあるので、医師に相談してから始めてください)
茨木診療所 所長
安達 克郎
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