≪病診連携・診診連携≫
診療所の患者さんが病院に入院したとき、診療所から入院患者さんを訪問し、その病状について主治医と共同診療することができます。
茨木診療所では、往診の時間帯に入院中の患者さんを訪問しています。
この訪問は、私にとって茨木の医療事情がよくわからないこともあり、多くの先生方や医療連携室の方と知り合うことができ、大変役に立っています。
病院の得意分野・不得意分野もよくわかります。
今まで済生会茨木病院、高槻日赤、愛仁会高槻病院、北摂病院、藍野病院、北大阪警察病院、医誠会茨木病院などを訪問しています。
またこれら急性期病院の多くは、年1回病診連携懇談会を開きます。
50人~150人近くの開業医が参加し、交流を深めます。
私も顔の見えるおつき合いが大事と、ほとんど参加しています。
先日の済生会茨木病院の病診連携懇談会には、事務長、看護師も一緒に参加し交流しました。
茨木診療所の訪問看護ステーションは24時間訪問看護を実施している数少ない施設です。
また、小児の往診をしているのは茨木では茨木診療所だけのようです。
そのため、ターミナルの患者さん、小児の患者さんの往診、訪問看護の依頼が病院からあります。
大阪医科大学、愛仁会高槻病院、大阪大学、淀川キリスト教病院、高槻日赤、北野病院などから紹介を受けています。
茨木診療所でできない分野では、診療所との連携も大切です。
胃カメラや大腸ファイバーはすぐ近くの井上クリニック、山本クリニック、泌尿器では都田クリニック、耳鼻科では佐々木耳鼻科、整形外科では松本メディカルセンター、神経内科は上野医院などに紹介しています。
≪保育所嘱託・学校校医≫
保育所の嘱託医は、茨木市の認可保育所3ヶ所、高槻市の共同保育所2ヶ所で務めています。
健診では、身体および運動・精神発達のチェックをし、気になる子の相談を行います。
茨木では、各保育所に看護師が配置され、巡回心理士が発達で気になる子の相談にのっていることに驚きました。
大阪市では、やっと数年前に数ヶ所を担当する巡回看護師が配置されたばかりで、巡回心理士は配置されていません。
昨年から豊川小学校と春日丘小学校の嘱託医も務めるようになりました。
保健室の先生や校長先生、教頭先生とも親しくなり、医療や学校保健の問題でよもやま話をするようになりました。
去年インフルエンザのシーズンには、毎日のように学級閉鎖をするかどうかの判断を仰ぐ電話がかかってきました。
0才から100才まで診れる家庭医学の診療所、なんでも相談できる診療所、地域にあってよかったと言われる診療所をめざし、今後も研鐙をつんでいくつもりです。
《知力と体力のあるお年寄りに》
「年寄り」は、元は武家社会での重臣のことでした。
「高齢者」と言うと無味乾燥ですが、お年寄りと言うとどこか敬う気持ちが表れますね。
知力と体力のある年寄りになりたいものです。
《昔も、健康法はありました》
杉田玄白(1733~1817)は普段から食事に気を配り、常に腹八分を守り85歳で亡くなりました。
玄白の医術の基本は《医は自然に如かず》で、自然に逆らうことを戒めました。
日常生活の健康法として、「養生七不可」という7カ条をつくりました。
『養生訓』を著した貝原益軒(1630~1714)の『摂生の七養』に似ています。
益軒は《人の寿命は100歳と知るべし》★と言い、薬にとより過ぎず、暴飲暴食を避け、体を動かすべしと。
益軒も驚くほど長生きしました。
★スタンフォード大学医学部教授のボルツ博士は、人間の寿命は120歳であると臨床医学的に実証しています。
茨木診療所 所長
安達 克郎
〒567-0824
茨木市中津町2-4カシックスビル3階
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