今月は、呼吸器感染症2つです。
インフルエンザウイルスによる感染症で、人が感染するインフルエンザは、Aソ連型、A香港型、B型の3種類です。
2月10日現在、全国的に流行中で、茨木市でも相次いで学級閉鎖が続いています。
現在流行中のウイルスはA香港型で、一部B型が混じっています。
典型的なインフルエンザの症状は、始めに熱が出て、それから半日くらいして鼻水、咳が出てくることです。
嘔吐・下痢などの消化器症状を伴うこともあります。
毎年11月~12月から始まり、1月~2月がピークで、3月~4月まで続きます。
乳幼児から成人・高齢者まであらゆる年齢に発症しますが、免疫の少ない幼児・学童の発症率が高いです。
感染を防ぐには、手洗い・うがい・マスクが有効です。
特に患者さんと接触する人(医療関係者、患者家族)は、鼻水の付着が最大感染源で、手洗いとマスクをするよう気をつけてください。
ワクチンは、必ずしも発症を防げませんが、軽く済ませることができます。
今年は、子どもに対する接種量が増えたこともあるのか、罹っても軽くすんでいるような印象を受けます。
新しい抗インフルエンザ薬イナビルは、1回吸入するだけでよく、ほぼ1日ぐらいで解熱しています。
RSウイルスというウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症です。
生後1才までにほぼ半数の子どもが、2~3才までにほぼすべての子どもが経験します。
大人になっても再感染をくり返します。
症状は軽い鼻かぜから、呼吸困難を伴う毛細気管支炎や肺炎、喘息様気管支炎と様々です。
年齢が上がるほど症状は軽くなります。
診断はインフルエンザと同様、鼻水で迅速に検査できます。
小さい子どもは重症化 することがあるので(特に6ケ月未満)、RSウイルス感染症と診断された場合は、症状の推移を注意深く見守る必要があります。
《骨折や転倒の防止には》
骨を丈夫にすることが大切です。
体操などで骨に適度な刺激を与えると骨が丈夫になり、筋力を強化する効果があります。
腹筋や背筋、腰から太ももの筋肉などを鍛えると骨折や転倒の防止になります。
《毎日の生活の中で》
ストレッチやスクワット、腹筋・背筋体操などは、良いとわかっていても、なかなか実行できないのか実状です。
そこで、自分のやれることから始めたいものです。
買い物は、自転車など乗り物を使わず歩いていくなど。
▼テレビを見ながらでもできる、かかと落としはだれでもできて、効果があります。
◎イスなどにつかまりながらでもよいが、立ったまま、両足のかかとを上げ下げする。
◎太股の筋肉や背骨に刺激が届くよう、かかとをしっかり踏みならす。
◎ふくらはぎの筋肉を使っていることを意識しなから行う。
◎膝が痛い人は、ゆっくり下ろすようにするとよい。
茨木診療所 所長
安達 克郎
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