環境条件としては、高温、多湿、風が弱い、日差しが強いとき、体の条件としては、暑い環境に体が十分に対応できていない、激しい労働や運動によって体内に著しい熱が産生されるときです。
真夏日(日中30度を越える)や熱帯夜(夜間の気温が25度を超える)の日は熱中症の人が明らかに増えます。
また、睡眠不足の時、着過ぎのとき、普段から運動していない人、暑さに慣れていない人などに起きやすいと言われています 。
特に注意しておきたいのは、梅雨の合間に突然気温が上昇した時や、梅雨明けの蒸し暑い日など、体が暑さに慣れていないときに起こりやすいことです。
① 部屋の温度は28℃以下、湿度は60%以下に
エアコン、扇風機、窓の開放などで部屋の温度と湿度の調節をしましょう。
② 服装を工夫しましょう
吸湿性や通気性のよいものを選び、汗をかいたらこまめに着替えましょう。
③ 水分を補給しましょう
コップ半分くらい(100ml)の水分を1時間に1回程度補給しましょう。
④ 屋外で運動や作業で大量に汗をかく人は水分に加え、塩分も補給しましょう
運動や作業前にコップ1~2杯の水分・塩分補給(例えば、麦茶+スポーツドリンク)、作業中は30分毎にコップ半分程度の水分・塩分補給をしましょう。
⑤ 具合が悪くなったら、無理をしない。周囲に連絡をしましよう。
非常に暑い環境下にあって、次のような症状があれば熱中症が疑われます。
Ⅰ度(軽症)
・めまい・立ちくらみがある ・筋肉のこむら返りがある ・汗がふいてもふいても出てくる
Ⅱ度(中等症)
・頭ががんがんする ・吐き気がする・吐く ・体がだるい
Ⅲ度(重症)
・まっすぐに歩けない ・呼びかけに対し返事がおかしい ・体がひきつる(けいれん) ・意識がない ・体温が高い
① まず涼しい場所に避難
風通しのよい日蔭や、できればクーラーが効いている室内へ移します。
② 服を脱がせ、体を冷やす
露出させた皮膚に水をかけて、うちわや扇風機で扇ぐ。
氷嚢などがあれば、首・脇の下・太ももの付け根に当てて冷やします 。
③ 水分・塩分の補給
冷たい水を与えます。大量の発汗があった場合は塩分(スポーツドリンク)や食塩水(1リットルに食塩1~2g)の補給が必要です。
④ 病院へ運ぶ
水分が飲めない、意識がおかしい、高体温などの症状があるときは救急車を呼んで病院に運びます。
特に高齢者の方は、「暑い」と感じにくくなる、のどの渇きを感じにくくなる、などのために熱中症にかかりやすくなります。
のどが渇かなくても水分を補給する、部屋の温度は28度を超えないように、扇風機やクーラーを上手に使いましょう。
姿勢の悪さや筋肉の衰えから 慢性的な腰痛の多くは、姿勢の悪さや筋肉の衰えから起こります。
《腰痛体操》
腰痛体操は、筋肉の柔軟性を高めて、痛みの軽減に役立ちます。
息をとめたり、はずみをつけたりしないで、深呼吸しながらゆっくり行います。
◎痛みを和らげる姿勢をとる
常に、おなかをひっこめて背筋を伸ばすことを心がける。
◎背筋(背中の筋肉)を鍛える
うつぶせになり、肘をついて上体をゆっくりそらせる。
5~10秒そのまま保つ。
◎腹筋(おなかの筋肉)を鍛える
仰向けになり、あごを引いて、両手を頭のうしろにあてて、おへその辺りを見るようにして上体を起こす。
5~10秒そのまま保つ。
◎腰の左右を伸ばす
椅子に座って、上体を右に左にゆっくりひねる。
茨木診療所 所長
安達 克郎
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