これまで社会政策・福祉について報告しましたが、最後は医療・看護関係と保育所視察です。
へアレウ病院は首都圏病院の一つで、25階建てのかなり大きな病院で、この建物の中に患者ホテルという施設がありました。
何かと思えばベッドにずっと安静にしていなくてもいい、自分で動ける患者さんが滞在するところです。
具体的には、放射線治療中の患者、抗がん剤点滴中の患者、産婦は出産1日目病院で2~3日目をここで過ごして退院します。
病院と違うところは、すべて個室で面積も広く家族が自由に寝泊まりできることです。
家族と一緒にいることで回復力が増す、病院に入院するより医療費が安くおさまる、ということで導入されたようですが、日本で具体化できる可能性は少ないと思いました。
デンマークには8万人の看護師資格者がいて首都圏看護協会は2万人の看護師を擁しています。
そこの会長をしているピピカさんからお話を聞きました。
日本に何回か来たことがあるそうです。
病院で働く看護師と在宅で働く看護師の比率は2:1。
日本と比べるとかなり在宅の比率が高いようです。
慢性的な看護師不足が続いていて、労働条件は決してよくないようです。
初任給最低2.1万kr(42万円)、諸手当を入れると3.3万kr (66万円)で、ヘルパー、アシスタントと比べて若干高いものの教育期間や仕事の責任の重さからみて十分といえないようです。
専門看護師の導入もされているようですが、日本の方がかなり進んでいると思いました。
デンマークは90%が市立保育所。
ほとんどの時間を周囲の森の中で過ごすという一風変わった市立保育園を見学しました。
3歳~5歳児、55人を受け入れているこの保育所は、10:00~16:00までを周囲の森の中で過ごすといいます。
写真にあるように森の中で、木に登ったり、自然の観察できる場所を設定したりしています。
だから怪我は、つきもの。
日本とアメリカの見学者だけがその責任の所在を質問するといいます。
園長が特に子どもに教えたいと思っていることは「あなたは常に認められる、だからあなたは他人を認めないといけないということ。遊びの中で人生の知恵を学ぶとよく言われますが、最終の年長組になると小学校進学に向け読み書きを教えるようになったとのこと。知育も必要とされるのです。
デンマークの、共生という人権意識が根付いている国から学ぶべきことが多いとの思いを強くしました。
日本では憲法25条がないがしろにされていることがなげかわしく恥ずかしいことだと思います。
人は体温が低くなればなるほど病気や死に近づく。
現在の日本人の多くは深刻な低体温です。
血流も脂肪の燃焼も悪く、免疫力や代謝力も低下する。
【低体温の改善には】
低体温症は筋肉量の減少が大きな原因。
体温の40%以上は筋肉から発生するから、筋肉量を増やすと、血流もよくなり『体の冷え』から来る種々の症状が改善されます。
筋肉の7割は足腰にあるから下半身の筋肉が衰えないようにすることです。
もう年だから筋肉量低下は仕方がないと思わないでください。
90歳くらいまでは筋肉は動かせば発達します。
今からやり始めて十分効果があります。
体温が1度上がると免疫力は5倍に上がる。
病気になりにくい丈夫な体に変わります。
○家の中でできる下半身の筋力アップ
【中腰でしゃがむ】
立って体をまっすぐにしたまま、膝を曲げる。
きついと感じる人は初めは無理せず、中腰で、軽く膝を曲げる程度でよい。
膝が足のつま先よりも前に出ないように注意してください。
【つま先立ち】
背筋を伸ばしてまっすぐ立って、両足のかかとを同時に上げ下げする。
気軽に、いつでも、一日に何度もやってください。
茨木診療所 所長
安達 克郎
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