今年は、例年平均の1.5倍程度に多くスギヒノキの花粉が飛ぶと予想されています。
大阪では、スギ花粉は2月20日頃から4月中旬まで、ヒノキ花粉は3月から4月未まで飛びます。
症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりと目のかゆみです。
時にのどがかゆくなったり、噛息発作が出たり、アトピーの湿疹が悪化することがあります。
特に、晴れた風の強い日に症状が出る場合は、花粉症が疑われます。
診断は、血液を採ってIgE抗体を調べるのが簡単です。
治療は、まず第1に花粉を浴びない工夫をすること。
マスク、めがね、うがい、洗眼、衣服の着脱時の注意、ふとんは外に干さないなど。
いろいろな花粉グッズをうまく利用しましょう。
2番目に、症状に応じた薬物療法を行ないます。
飛散2週間前から抗アレルギー薬という飲み薬を飲むと、症状がでてから飲むよりは軽くすみます。
鼻づまりタイプと鼻水がいっぱい出るタイプの2種類の抗アレルギー剤があります。
症状がひどくなれば点鼻薬や点眼薬を利用します。
症状が強い時はステロイドを、軽い場合は抗アレルギー薬のものを使います。
3番目は、バランスのいい食事をとる、疲れをためない、睡眠を十分にとるなど、日頃の体調を整える生活の配慮が大切です。
その他に、スギ花粉のエキスを注射する減感作療法があります。
耳鼻科でしてくれるところがありますが、週に1~2回通わないといけないのでなかなか大変です。
ヨーロッパでは、花粉エキスをカプセルに詰めて内服する減感作療法が行なわれています。
日本での実現にはもう少し時間がかかりそうです。
スギ花粉治療米(食べて治す)なども研究されています。
鼻づまりのひどい人に鼻粘膜をレーザーで焼却する治療がありますが、再発もしばしばあるので、耳鼻科の先生とよく相談してからにしましょう。
1月末に、中国の大気汚染物質が日本に流れ込んできてニュースになりました。
以前よりある、黄砂によるアレルギー様症状と相まって、この春話題を呼びそうです。
メガネやマスクで防ぐしかないのですが、粒子が細かいので花粉症のマスクではなく防塵マスクでないと防げないようです。
私たちの体の中では、毎日5千個ものガン細胞が生まれますが、免疫カが働いてガン細胞を芽のうちにつみとってくれます。
免疫力は病気にならないための抵抗力、病気に打ち勝つ力の源です。
《中年太りが招く低体温のからだ》
基礎代謝量は40歳前後を境にして急激に落ち始め、中年太り・ポッコリお腹になると、血流が悪くなり体温も下がります。
体温か1度下がると免疫力は40%も低下します。
肥満はガンになりやすい体に変わったことを示すサインです。
太らない体をつくるにはどうすればよいのでしょう。
太らない体をつくるのはそれほど大変なことではありません。
体の基礎代謝カが上がれば太りにくくなります。
加齢と共に基礎代謝は落ちると云いましたが、実は、何歳になっても基礎代謝力は高めることができます。
太らない体をつくり免疫力、基礎代謝力を高めるにはどうすればよいでしょうか。 (続く)
茨木診療所 所長
安達 克郎
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