中村フサ子さん 大正12年4月4日生(90才)
茨木市生まれ。
茨木高女(現春日丘高校)卒業。
昭和16年卒業する時に結核にかかり半年間療養、留年かと思ったが、卒業試験を受けたら合格した。
卒業後は茨木高校で理科の助手として採用された。
戦争中は女子挺身隊として広島県の呉の住友化学で実験していた。
戦後、野村証券勤めのご主人と結婚し2人の娘さんを育てる。
祖父母、父母が健在だった家に嫁ぎ、ご主人の祖母は92才、母は98才まで生き、4人ともお世話をして見送ったそうだ。
「俳句が趣味。婦人百科で俳句を読んで自分で始めたの。投稿したら3回も載ったわ。山梨県出身の飯田龍太という人に習い、その人が亡くなったことは梅田の電光ニュースで知ったわ。有名な人だったのよ。読売新聞に投稿したときも載って、その当時5000円の図書券をもらったわ。俳句は句会に出ないと楽しくないの。テレビにも6回も出たのよ。」
「それから86才から主人に教えられた碁を始めたの。碁は闘いの気持ちが必要で、私の性格に合わないと言われるけれど、頭の老化を防ぐためにやってるの。」
「高女を卒業する年の結核療養後は比較的元気だったの。主人の母を見送ってしばらくした夜、ひどい胸痛に見舞われ翌日救急車で友紘会病院を受診したら即入院、1週間で阪大病院に転院してペースメーカーを入れ、からくも命を救われたの。」
その後、時々疾がでるようになり、結核の再燃が心配でしつこく主治医に訴えて調べてもらったらやはり結核で、3ヶ月間刀根山病院に入院していたそうだ。
「私は、人の縁に恵まれていると思うわ。今までお世話になったお医者さんはみんないい先生でしたよ。茨木診療所もたまたまヘルベスで受診し、いい先生に会えて私幸せです。」
「一番は歩くこと。60才ころまでは沢良宜神社まで早足で1時間ほど毎日歩いたわ。今でも毎日30~40分くらいは歩いているわ。食べ物はあっさりしたもの、時に肉を食べるけど、美食したらダメ。」
「今娘夫婦と元町の家で暮らしているけど、独立して生活しているの。朝は5時に起床、6時に食事をしてハートフルに出かけ、高田さんという方に碁を教えてもらい、昼はハートフルで昼食、野菜が豊富でいいの、惣菜屋さんも時々利用しているわ。」
「私は運命論者。今まで私はいいことをしてきたから、今いいことが続いているのだと思う。」
時々阪急商店街で、コートを着て足早に歩く中村フサ子さんを見る。
碁会所に向かっているのかな?とても90才を過ぎたとは思えない。
人からも良く健康の秘訣はと聞かれるのだそうだ。
自立した生活をし、趣味を通じて人と交わり、歩くこと、食事に気を付けていることが健康の秘訣だ、と思った。
腹筋(お腹の筋肉)は落ちるのが速い。しかし外から見えないから、筋力が落ちていることに気が付かない。
足腰の筋肉を使えとよく言われるが、その足腰を支えている、(外から見えない)筋肉があります。
インナー(内側の)マスル(筋肉)です。
体は足腰から弱ってくると昔から言うが、足腰を支えている腹筋(インナーマスル)が弱ってくるということです。
(見えない)腹筋が弱っていても見えないから気付かない。(見える)
太ももが細くなっていないからまだまだ大丈夫だと思っている。
相当、腹筋の筋力が落ちてしまってから気がつくが、年だから仕方がないと思ってしまう。
《前かがみ、すり足、ぽっこりお腹、根気がなくなってきた》
これらはインナーマスルの筋力低下の結果です。
お腹の筋力をつければ、体力がよみがえりますヨ。
何歳であっても遅すぎるということはありません。
今日から始めて、1週間続ければ効果が実感できます。
太ももを上へ引き上げる動きが最も重要です。
お腹の中の見えない筋肉に筋力をつけるのに大事なことは、ゆっくりあげ、ゆっくり下ろすことです。
素早い動きでは効果が薄い。一日に何回もやると良い。
茨木診療所 所長
安達 克郎
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