ふれあい茨木11月号に地域包括ケアシステム構築に向けた地域ケア会議、特に地域における認知症の人と家族への支援ネットワークの構築に向けた地域ケア会議について報告しました。
その後の地域包括ケアシステム構築に向けたいくつかの取り組みを報告します。
11月22日に茨木市医師会主催の認知症対応能力向上研修が行われました。
専門医の数が少ないため、かかりつけ医に認知症対応の力をつけるために企画されました。
藍野病院の杉野正一院長の講義です。
今までに何回か杉野院長の話を伺っていますが、的を射たわかりやすい講義でした。
しかし、私も年のせいかその時にわかったつもりになっても、いざ患者さんと接する段になると、まだまだ力不足を感じます。
今後認知症に関する診断・早期発見・治療・対処の仕方など、このコーナーで何回かに分けて取り上げるつもりです。
8月に引き続き、11月25日に第2回地域ケア会議が開かれました。
2回目は、「認知症の方が、住み慣れた地域で安心して暮らし続けるために」をテーマに、模擬事例に対し各職種が参加した5つのグループで話しあい、解決策を見つけるというものでした。
今回は、医師会から私を含め3人の医師が参加しました。
各グループ7~8人でのグループディスカッショでした。
ちなみに模擬事例は『75才男性、41歳の軽度知的障害のある息子さんと二人暮らし。
先月亡くなった妻が家に帰ってこないと民生委員に相談。
民生委員や地域包括ケアの医療職が何回か自宅を訪問するが「何しに来た」「困ったことは何もない」などと以前の訪問もよく覚えていない。
「物を盗られた」と警察に何回か連絡した記録あり。
地域の方が、この方はこれからどうなるのだろう、我々だけでは支援が無理だしどうしたらいいのだろう』というものでした。
1時間30分のグループ・ディスカッションの後、各グループからの報告です。
対応としては医療機関への受診を促すこと、介護保険の利用、地域住民の協力を引き出すことなどがあげられました。
各人が自分に何ができるか、何をしなければならないか、ざっくばらんな話ができました。
同じような研修会が12月6日にもっと大きな規模で行われました。
全体参加は見学を含め160人でした。
医師会、歯科医師、薬剤師会から認知症に対する取り組みの報告があり、その後模擬事例に対してグループディスカッションです。
1グループ12人の10グループで行いました。
ちなみに私のグループに参加した職種は、医師・歯科医師・薬剤師・訪問看護師・ケアマネ・地域包括ケア職員・茨木市福祉政策課職員・保健所保健師・民生委員・コミュニティソーシャルワーカー・リハビリ技師でした。
模擬症例の詳細は省きますが、『認知症を発症したと思われる地域の人を最近見かけない、自宅を訪問しても応答がない、どうすればよいか』というものでした。
討論の後は各グループから報告がありました。
このような取り組みは、在宅医療にかかわる職種がそれぞれの役割を理解し、顔の見える関係を築いて連携を強化することにより、在宅医療の推進を図ることにあります。
茨木診療所としても、この趣旨に沿った活動に協力を惜しまず取り組んでいきます。
栄養の栄は、正しくは榮と書きます。木(まき)の上にワラをかぶせて、火が燃え盛っているという意味を表しています。
体を冷やすと良くない、お腹は温めると良い、と昔の人も知っていました。
これは酵素の働きと関係があります。
消化・吸収・代謝・免疫・排池・呼吸、人間の一切の生命活動、生きていることの全てのことに、酵素の働きが関係しています。
人間の酵素は体が冷えると、云うことを聞かず働いてくれない。
最も良く働くのが36度5分です。
せっせと栄養分を摂って、体温を作り出しているのです。
また、毎日の生活で体をよく動かすことで、体温を作り出すことができます。
逆に、栄養不足やじっと座っていることが多かったリ、足腰の筋肉量が減ってくると、体温が十分に作れない体になり、酵素の働きが弱ります。
自然治癒力や代謝〈メタポリズム)も十分に機能しなくなり、脂肪や老廃物が燃焼されずに、体のあちこちに溜り病を引き起こします。
体温を作り出すことを新年の目標にしては如何でしょうか。
人聞の体温の40%以上は筋肉から作り出されます。
人体の全筋肉の70%以上が足腰に存在します。
足腰をよく動かすことが大切です。
茨木診療所 所長
安達 克郎
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