4月26日「1万人の健康まつり」
新型コロナウィルス感染の事態をうけて「中止」を決断いたします
2020年2月28日 実行委員長 北 山 良 三
昨年5月に「1万人の健康まつり」にむけての実行委員会を立ち上げて以来、この「まつり」成功のために大変なご協力、ご援助、ご尽力を賜った各方面にわたる多数の皆様に、心から深く感謝申し上げます。
さて、このたび実行委員会といたしましては、昨今の新型コロナウィルス感染症をめぐる状況をふまえ、次のような視点から、断腸の思いで「健康まつりを中止する」決断をいたしました。
第一は、「まつり」開催の趣旨と矛盾するということです。今回の「まつり」は、「健康まつり」と銘打って、命と健康をまもる運動と健康な街づくりにつなげていく取り組みのいっかんとして計画してきました。今、感染のメカニズムや治療法が未確立な新型コロナウィルス感染症が拡がり、この「まつり」が感染拡大の場となる可能性は否定できません。そうである以上、「健康まつり」としての開催は中止せざるを得ないものと考えます。
第二に、この間の新型コロナウィルス対策に関する政府の対応の遅れは明白であり、「まつり」開催予定の4月26日の時点で「新型コロナウィルス感染が収束する」という見通しがもてないということです。2月24日に発表された「新型コロナウィルス感染症対策専門家会議の見解」では、「感染の完全な防御が極めて難しいウィルスと闘っています」とし、「これから1~2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際となります」とも述べています。このような専門家の見解からしても、4月26日の時点を見通して「感染が収束する」とは判断できないと考えます。
第三に、政府・自治体の対策やマスコミの報道内容から、広い市民のなかに新型コロナウィルス感染拡大の不安が大きく強まっています。その中でも、高齢者や疾病をもつ方々の不安はさらに強いものがあります。そんな状況の下で、健康友の会会員や生協組合員、あるいは患者さんや利用者さんらに対して「1万人の健康まつり」への参加を呼びかけ、協力券の普及に取り組み成功させるということは、現実的ではないと考えます。
今の時点で「健康まつりを中止する」ことによって、多くの皆様にご迷惑をおかけすることとなると思います。その点では深くお詫びを申し上げます。同時に、新型コロナウィルス感染症をめぐる今の状況と前述した考え方について、ご理解賜りますよう心からお願い申し上げます。